2004年12月26日(日)。インドネシアスマトラ島沖を震源地に、マグニチュード9.0の大地震が発生し、巨大津波がインド洋沿岸諸国を襲いました。日本赤十字社は22万人以上の命を奪ったこの災害に対し、被災地にいち早く緊急医療チームを派遣しましたが、その活動は4ヶ月にわたる継続的なものでした。また、医療スタッフに加え食料品やテント、蚊帳などの救援物資の配布やニーズの調査にあたるスタッフも同時期に派遣し救援活動にあたりました。
やがて、緊急支援が一段落しさまざまな支援団体が被災地を引き上げていくなか、日本赤十字社では、被災地の人々のいのちと健康を守り、将来の災害への備えを進めるために、医療支援や救援物資の提供だけにはとどまらない復興のための支援を展開。災害で失われたモノや機能を回復するために住宅や医療機関の再建にあたったほか、被災地の状況を被災前よりも改善し、人々がより健康で安全な生活を営むことができるようにする取り組みも数多く実践してきました。安全な水の提供、保健衛生知識の普及、マングローブの植林を通じた防災活動や生計のサポート、そして地元の医療従事者やボランティアの災害対応能力の向上など、モノ(ハード)の提供だけではなく、知識や技術(ソフト)が被災地に根付くような地道な、しかしながら大切な活動がその主体です。
日本赤十字社は、こうした緊急支援から復興支援までを切れ目無く一体的に取り組むことで、効果的かつ効率的に被災者を支援してきました。被災地が本当に望む支援とは何かをしっかりと見据え、被災者と語り合い真のニーズを汲み取り具現化する。私たち日本赤十字社が記してきた復興支援の歩みは、被災地の活力の新たな源泉となっています。
安全な水の供給に加え衛生知識の促進活動も行われています
防災のために住民自身の手でマングローブ植林が進められています
産業縫製やお菓子作りなどの職業訓練が行われています
日赤から技術指導を受けた現地救助員が海岸パトロールを行っています
被災者のための住宅や地域の病院・診療所の再建を行いました